地元の紹介(山元教場)=山元町=

山元町は宮城県の東南端に位置し、東に太平洋を望み、西に阿武隈山地が広がる自然豊かな町であります。
気候は冬暖かく、夏は涼しく誠に住みやすく、海、森林、田、畑、果樹園があり、誠に自然環境に恵まれた地域であります。
町の人口は、9月末で11,578人、面積は64.58平方㎞。海産物はホッキ貝、タコ、イカ、さけ等の豊富な漁獲量があり、又農産物では米、イチゴ、パプリカ、リンゴ、柿等の豊富な農産物の生産地域であります。

山元町ホッキ飯は知る人ぞ知るグルメです。広報部では山元町のホッキ飯を求めて取材に出かました。案の定、昼時は10人待ちで30分後に席に付きました。ホッキ飯は味付けしたご飯の上に大きめのホッキ貝が八枚ほど載せられていました。
貝もほどほど柔らかく食べやすく煮込んでありました。店員さんによると、この貝は地元では形の揃ったのは少なくなっていて、経営者は北海道へ出向いて調達してきているとのこと、経営のご苦労がうかがわれました。(取材班)

皆様は最近の報道で、「山元・合戦(かっせん)原(はら)遺跡」を目に留めた方もいると思います。
此の遺跡は7~8世紀の54基の横穴墓群。土器4,341点、玉製品323点、金属製品1,415点等6,000点以上が出土し、東北大学某教授は横穴墓跡として東北最大の遺跡と思われると見解を明らかにしました。

山元町には豪華な茶室があります。残念ながら東日本大震災の大津波で一部が破損しました。山元町の茶室は一説によりますと、豊臣秀吉が伊達政宗に贈った茶室であり貴重な建造物であり、剣、甲冑、鎧等、その他多数の品々があり、山元町始め国の重要文化財であると伺いました。
山元町がふるさと納税型クラウドファンデングを開始し、全国の皆様よりご支援を頂き、今年から改修作業が始まるとのことです。

2011年3月11日の大震災で、山元町では最大震度が8.95との確認報道があり、町の沿岸部は津波により流され壊滅状態となりました。
JR山下駅付近では大津波が、海岸から2㎞の曹洞宗普門寺まで押し寄せてきました。
お寺の壁に、大津波跡が確認されています。海岸沿いの町並みは凡て流され、流出家屋は約1,750棟に及んだということです。宮城県内の皆様からのご支援そして全国からのご支援によりで、山元町は80%以上の復興にまで至っております。

毎年11月初旬に地元特産品を活用した「ふれあい産業祭」が開催され、山元町民はもとより県外からも多くの観光客が訪れ賑わいの産業祭です。

東日本大震災から12年、町全体が内陸に移設され活気ある町へと変貌することが出来ました。
                                          山元教場担当師範 石川 岳嵩

 

2023年12月30日